【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
――うわぁ、又もや、やらかしてしまった。
初っぱなから1分遅刻するし、顔面激突だし、鼻血ブーだし。
でも、ものは考えよう。
初めにこれだけぶっちゃけちゃえば、もう後は地で行けると言うことで。
思いがけず、嬉しい臨時アルバイト料も、もらえちゃったし。
――まあ、OK?
と自分を慰めていたらバッグの中のスマートフォンが、いきなり鳴り出した。
マナーモードの低い振動音が、急かすように鳴り響く。
「あ、すみませんっ」
二人にペコリと頭を下げて画面に視線を走らせれば、表示されている『お父さん』の文字にぎょっとなる。
「あっ……」
――しまった。
私、仕事で遅くなるって、お父さんに連絡してなかった。