【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「はい、どうぞ」
冷蔵庫の中から、私には、まったりカフェ・オレ。
自分用には、ブラックコーヒーを取り出し、社長は、冷蔵庫の扉を閉めて社長室に戻っていく。
私は集めた戦利品、ならぬコーヒーカップと、インスタント・コーヒーを急いで元の場所に戻し、ありがたくカフェ・オレをいただき社長の後を追う。
今日はもう栄養ドリンクも飲んじゃったから、甘いの、飲みすぎかな?
でも、『社長と二人で缶コーヒー』も捨てがたい。
夕方、面接をした応接セットのソファーの同じ場所に二人で座り、缶のプルトップをピキリと開ける。
「いただきます!」
『乾杯』をするみたいに、カフェ・オレの缶を掲げれば、社長も同じように、缶を掲げてくれる。
たったそれだけの、何気ない事なのに。
――なんだか、これって、癖になりそうに楽しい。