【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「明日の夜は、スポンサーと会食がある」
それと、私に、なんの繋がりがあるんだ?
「……はあ」
「はあ、じゃない。お前も一緒に行くんだよ」
「……えっ!?」
なんで!?
「私、ルームメイクで雇われたんじゃ……」
「誰も、そんなことは言ってないと思うが?」
「え、だって……」
それじゃ、この一カ月の苦労は、なんだったの?
一生懸命段取りを覚えて、ようやく慣れてきたところなのに。
「させる仕事の内容を決めるのは、俺だ。とにかく、明日からはルームメイクのローテーションには入らなくていいから」
雇主さまにそう言い渡されれば、否はない。
従うしかない。
私に仕事を選ぶ権利はないのだから。
仕事にも人間関係にも慣れてこれから頑張ろうと思っていただけに、なんだか、とても残念で仕方がない。
でもそれこそ、考えても仕方がない。