【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
手の甲でグシグシと涙をぬぐい、私は愛車の軽自動車ちゃんに乗り込み、
バックミラーに映る、情けない自分にカツを入れエンジンをスタートさせる。
――そっちがその気なら、意地でも頑張ってやる。
いつかきっと、認めさせてやる。
それは、不動明王への密かな私の宣戦布告。
さあ、帰ろうとサイドブレーキを下ろしたとき、ピロロンピロロンと、メールの着信音が鳴って、私は再びサイドブレーキを掛けなおした。
バックからスマホを取り出し、送信者を確認すれば相手は美由紀だった。
昼間、今日試用期間が終わって採用の合否が言い渡されるって話しをしたから、心配してメールをくれたんだろうと思った。
メールを開けば、案の定だった。