【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
シンデレラナイト
翌日。
いつもなら昼食は、節約のために手作りのお弁当なんだけど、今日ばかりは特別だ。
正式採用祝い。
というよりは、やけ食いの色合いが大分濃い。
大学の学食で、本日のおすすめメニューの和風ジャンボハンバーグ定食をぺろりと平らげた私は、美由紀に、たまりにたまったグチを聞いて貰っていた。
とにかく、この胸の奥にわだかまり続けているモヤモヤーっとしたものを、誰かに分かって欲しい。
じゃないと、ふくらみ過ぎた風船みたいに破裂しそうなんだもの。
ようは、ストレス解消。
優しい美由紀ちゃんは嫌な顔もせずに、むしろ楽しげに、私の長い話に相槌をうってくれている。
「へえ。で、今夜は、お食事接待に、およばれなわけだ」
「およばれ……って言うのとはまた違うと思うけど」
『接待』かぁ。
どんな感じなんだろう?
やっぱり、お客様に『お酌』とかしたりするんだろうか?
お座敷だと嫌だなぁ。
正座でどのくらい座っていられるか、あまり自信がないし。
ううう。
憂鬱だーーー。