【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「でも、一緒に食事をするんでしょ?」
「うん、まあ、そうみたいだけど」
スポンサーって言ってたから、大事なお客様だよね?
ああ、気が重いなぁ。
それにしても、どうして、お供が『私』なんだろう?
ピカピカの新人社員の私を大切な接待の場に連れて行って、社長にどんなメリットがあるんだろう?
疑問ばかりが浮かんでは消える。
「じゃあ、オシャレしていかないと、だね」
「え、面接のときに着たパンツスーツで行こうと思ってるんだけど、ダメかな? 社長もスーツでって言ってたし」
「うーーん。そうだねぇ」
美由紀は腕組みして何やら考えを巡らせたあと、ニッコリと満面の笑顔で言った。
「接待だし、『地味ぃな』パンツスーツでいいと思うよ」
『地味ぃな』のイントネーションに、何かひっかかるものを感じたけど、美由紀も太鼓判を押してくれたことだし、
よし、
今日は、パンツスーツで出社することにしよう。