【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】


ちなみに、父はこの時間はまだ会社にいて、帰ってくるのは私より少し早いくらい、

たいていが、日付が変わった午前1時頃。

それでも朝は、いつも通りに会社に行くのだから、睡眠時間は毎日3、4時間くらいしか取れない。

私の睡眠時間も、似たようなものだけど、

合間を見て仮眠を取れる私と違って、働きづめの父の健康が、少し心配だ。

唯一、顔を合わせるのは朝食の時。

『今が踏ん張り所だ。もう少しすれば、暇になるから』と、笑って言う父の顔には、はっきりと疲れの色が見て取れる。

――お父さん、

あんまり、無理しないでね……。

車を走らせながら、ふと脳裏を過った、父の一回り小さくなったように感じる後ろ姿に、そっと語りかけた。



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