【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
こんなに近くにいるのに、
ううん、こんなに近くにいるから、
苦しくて、
せつなくて、
もっと、もっと、知りたくなる。
社長の形の良い唇が、ためらいなく、私の唇に降りくる。
初めは、優しく。
触れて、すぐに離れる。
真っ直ぐ見上げる視線の先で、社長の瞳に灯るのは、艶を含んだ情熱の焔。
その熱を感じて、私の中で、同質の何かが目を覚ます。
「っ、こら、そんな顔をしてると、本当に手加減できなくなるぞ……」
低い囁きと一緒に、降り注ぐのは、キスの雨。
一降りごとに、深くなるその甘い甘いキスの雨に翻弄されながら、
私は、幸せを、かみしめていた。