【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
衝撃の、車中告白劇の興奮冷めやらぬ、翌日。
私は、いつものごとく、親友の美由紀と二人で喫茶店ノアールではなく、
自分の家の自分の部屋で、スナック菓子をローテーブルに広げて、女子会と言う名のティータイムを満喫していた。
実は、軽い捻挫だから平気だとたかをくくって歩きまわっていたら、また同じ場所をグキッとひねってしまい、軽度の捻挫は重度の捻挫に進化してしまったのだ。
午前中は、美由紀に付き添ってもらって病院に行き、帰りにいつものご近所のコンビニで買い出しをして今に至る、というわけだ。
美由紀様様、本当にありがとう。
「しかし、自分から告白とは、えらいえらい。茉莉にしては思い切ったことしたじゃない?」
夏季限定発売のカレー風味の柿の種をポリポリとかじりながら、美由紀はニコニコと口を開いた。
幾分、からかいを含んだその言葉に、私はグラスに入った麦茶をゴクゴクと飲み下す。
「……初めて高級ワインなんか飲んじゃったものだから、血の巡りが良くなっていたんだよ、きっと」
今にして思えば、我ながら、ずいぶんと大胆なことをしちゃったと思う。
もう一度、やれと言われても、できるかどうかかなり怪しい。