【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
社長をロリコン呼ばわりしたこともさることながら、社長をロリコン呼ばわりするほど知っているらしい、その親密感に疑問がわいたのだ。
「つかぬことをお聞きしますが、美由紀ちゃん?」
「はい、なんでしょう、茉莉さんや」
嫌な予感を覚えつつ、疑問を質問に変える。
「不動社長とは、どういったお知り合いでございますか?」
「え? 言ってなかったっけ?」
美由紀はわざとらしく目を丸めて、大きな爆弾発言を投下した。
「あれ、私の兄貴よ」
一秒、二秒、
ゆうに、三秒。
私は、その言葉の意味をそしゃくした。
でも、それが、うまく飲み込めない。
だって、美由紀にお兄さんがいるなんて、今の今まで聞いたことがない。
「……冗談?」
「動かしがたい事実よん」
事実よんって。
そんな満面の笑顔で言われても。