【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「って、あれ? そう言えば、美由紀の話って、なんだったんだろう?」
美由紀と別れてすぐ、そのことに気付いた。
自分のことばかり話して、美由紀のことを聞くのを忘れていた自分にちょっと舌打ちする。
電話で聞いてみようか?
スマートフォンをウエストポーチから取り出し、表示窓に視線を走らせると、
―11:20―
デジタル表示にギョッとする。
いけない。
高崎さんとの待ち合わせの時間がせまっている。
ホテル・ロイヤルはそれなりの格好をしていかないと、かなり浮く。
さすがにこの格好では、まずい気がする。
私は、急いで家に戻ると、ジーンズを濃紺の膝丈プリーツスカートに着替えて、メイクもそこそこに家を飛び出した。