【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「あ、やっぱり、熱が上がってきたみたい」
「え、大丈夫ですか?」
「あ、実は俺もなんだよね。妙に関節痛いし……」
「えっ、今井さんも?」
「あの、私も……」、「あ、俺もっす」と山田さんと白井君が続く。
「うそ……」
驚ろいて目を丸める私に向かい、皆が力なくうんうんとうなずいた。
「もしかしたら、これって……」
「いきなりの発熱と関節痛って症状を見ると、ちまたで流行りだした、インフルエンザ、じゃないかと思う。みんながいっせいに症状がでたってことは、同じころにウイルスをもらっちゃったのかも……」
高瀬ママは、困ったような力ない笑みを浮かべた。
私が隣の社長室にいる祐一郎さんの元に走ったのは、言うまでもない。
祐一郎さんは、とりあえず今夜はゆっくり休んで、明日必ず病院でインフルエンザの検査を受けるように言って、みんなを帰宅させた。
そして見事に、この日出勤していた夜のルームスタッフの皆さん、翌日の病院の検査でインフルエンザが確定。
少なくても一週間は、出勤できない、という緊急事態に。
高瀬ママの予想は、どんぴしゃりと当たってしまった。