【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
うう、やだなぁもう。
これじゃまるで、のぞき趣味の変態女じゃない。
早く着いてよっ、エレベーター!
たらりたらーりと嫌な汗をにじませながら、切にそう願うも、エレベーターの上昇速度が上がるわけがない。
痛すぎる沈黙に耐えながら、3Fを過ぎた頃。
どうやら、キスは終了したらしい。
女のクスクスという笑い声が、うつむく私の耳に微かに聞こえてくる。
5F。
10F。
二人は、降りない。
そして、ついに後少しで最上階。
エレベーターは、ノンストップで目的階まで上がっていく。
つまり、この熱々破廉恥カップルも展望レストランで昼食タイムらしい。
と言うことは。
ああ、後少しのガマンだ。