【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「本人には絶対言わないでくださいねっ。それよりも、なんで美由紀の名前がでてくるんですか?」
「そりゃあ、守と美由紀が結婚するからだろう?」
「は……い?」
「しっかし、本気で気が付いてなかったのか? 守と美由紀がマンションの5階下で同棲してたの」
祐一郎さんに愉快そうに笑われて、ようやくその言葉の意味が脳細胞に達した私は、文字通りびっくり仰天した。
「えっ、うそっ!?」
「ついでに言えば、美由紀は現在妊娠6か月だそうだ」
な、なんですとーーーーーー!?
「え、だって、1か月前に美由紀にあったとき、妊娠してるなんて一言も言ってなかった――というか、妊娠している体形してなかったんですけど!?」
「今はけっこう、膨れてきたみたいたぞ?」
み、美由紀ーーーーっ!
驚きのあとに去来したのは、一抹の寂しさ。
なんで言ってくれなかったの?
私じゃ、相談相手にならないって思った?
私は美由紀を一番の友達だって思っていたけど、美由紀にとってはそうじゃなかった?
「ばーか。何、らしくもなく暗くなっているんだ?」
「だって……。主任と同棲していることも、妊娠していることも、同じマンションに住んでいることも話してくれなかったから、美由紀にとって私はその程度の存在だったのかなぁって……」
寂しくなっちゃっただけ。