【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
それにしても、本当に驚いた。
「美由紀が、ママになるのかぁ……」
お腹の中に赤ちゃんが宿るって、どんな感じがするんだろう。
ぜんぜん、想像がつかない。
「なんだ、子供が欲しくなったのか? だったら、喜んで協力するぞ?」
いたずらっぽく言う祐一郎さんに、私はフルフルフルと頭を横に振る。
「うっ。なんか、地味に傷つくな、その反応は。俺じゃ、子供の父親候補にはなれないか?」
私は、もう一度頭をフルフルと振った。
「そういう意味じゃなくって、私自身がまだまだ未熟だから……」
自分が母親になるなんて、想像すらできない。
「あ、でも、もちろん、いつかは欲しいって思ってますよ」
その相手は、祐一郎さん以外に考えられない。
なんて、恥ずかしくて絶対、言葉にはできないけど。
心の中でそんなことを考えていたら、なぜか祐一郎さんが私を抱え上げてくるりと自分の方へ向かせた。