【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】


 全部服を脱ぎ終えれば次はいよいよ、保留になっていた備品の使用チェック。

 熱めのシャワーのお湯で全身の汗をサッと流してから、ポンプ式のシャンプーを手のひらに出して、匂いを嗅いでみる。

 ふんわりと甘いフローラルの香りが心地よい。

 うん、あまりしつこい香りじゃなくて、私的には二重丸。

 手に取ったシャンプーを頭の地肌に付けて、頭皮をマッサージするように洗っていく。

 指通りがかなり滑らかで、シャンプーの段階で髪はまったくきしまず、かといって汚れはしっかり落ちている。

 けっこう高価なブランド品のような気がするけど、さすがに銘柄までは分からない。

 二度洗いをしてからリンスを使えば、驚くくらい髪はしっとりと潤った。

 次は、ボディーシャンプーだ。

 体を洗うタオルは、バスタオル類と一緒に置いてあった使い捨ての浴用タオル。

 表面がややザラザラしていて泡立ちが良い、いわゆる『垢すりタオル』と呼ばれるものだ。

 このほかに、もう一つスポンジ状のものがあったから、好みで選んでくださいと言うことだろう。

 シャンプーよりやや大ぶりのポンプ式のボトルから浴用タオルにボディ・ソープを出して臭いを嗅いでみる。

 こちらは素朴な石鹸の香りだ。これなら、シャンプーのフローラルの香りとケンカはしなさそう。

 私個人の好みを言えば、体からあまりきつい人工的な香りがするのは好きじゃない。


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