【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
(5)セカンドキスはまどろみの中
料理はどれもとても美味しくて、大満足。
満腹になったところで、お風呂や洗面所の使い心地を詳しく報告すれば、最後に残るは部屋の奥にドーンと置かれている、オスマントルコ後宮仕様のキングサイズベッド。
このベッドの使用感チェックも私が任された。
「俺は、シャワーを浴びてくるから、どんな寝心地か試しておいてくれ」
そういって、社長はバスルームへさっさと行ってしまった。
そうは言われても。
おずおずとベットに近づき、ベッドサイドでぐるりと見まわし、ごくりと喉を鳴らす。
大きい。
そして、イケナイ妄想を刺激する、このデザイン。
うん。仕事をしよう。仕事を。
そう念仏のように自分に言い聞かせて、ベッドカバーをめくってベッドの端に腰を降ろせば、柔らかい適度な弾力が返ってきて、思わず口の端が上がる。
柔らかすぎず硬すぎず、とても寝心地がよさそうだ。
よいしょっ、とベッドに上がり込みパフンと腹ばいにダイビングすれば、洗いたての清潔なシーツの匂いが鼻腔に届いた。
そのままくるりと上向きになり、枕に頭をのせると、すうぅと意識が眠りの底に引き込まれそうになる。