【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
「昨日の夜から、あんまり食欲が無くて……」
「そっかー。うん、脈は正常ね。軽い貧血だとは思うけど、念のため病院に行っておいた方が安心かも」
「はい、ありがとうございました」
私は、ぺこりと頭を下げると、ゆっくりベッドから降りた。
ちょっと体がふわふわして心許ないけど、少し眠ったおかげか、頭はすっきりしている。
――うん、大丈夫。
これなら、運転して帰れそう。
「あの、診察料金とかは……」
かかるんだろうか?
「ここはホテルのお客様と従業員のための施設だから、料金はなし。でもそうねぇ……。手間賃に、お茶に付き合ってもらおうかな。時間大丈夫?」
――時間?
自分の腕時計を見ると、4時を少し回ったところ。
うわ。
私、4時間も爆睡してたんだ!?