【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
――うわ、本当に、美味しそう。
急に息を吹き返したように、お腹の虫が『ぐぅ』と不平をならす。
「ほら、お腹の虫が文句を言ってるわよ。遠慮しないでどうぞ」
「あ、あははは……」
私は、遠慮無く、いただくことにした。
――ごくん。
『いただきます』をして、コーンポタージュを、一口、口に含んだ。
そして広がる、優しい風味。
マフィンは、ほんのりした甘さで、口に入れるとすぐに舌の上でとろけた。
――うわ、なにこれっ!?
「美味しいっ」
お世辞じゃなく、心からの賛辞が口を突いて出た。
本当に、美味しい。
特に、このマフィンは、癖になりそうなくらい美味しい!
「そうでしょ茉莉ちゃん? 私も、病み付きなのよ。特にマフィンがね」
「はい」
って、あれ?
そう言えば、私、名前、名乗ったっけ?