【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
第2章 汗と涙の、オトナのお仕事ライフ
暗雲垂れ込める初面接
ゴールデンウィークが過ぎたばかりの、五月の大安吉日。
月曜日の午後。
あいにくの、降り出しそうな曇り空の下。
私は、愛車の白い軽自動車を、相変わらずの亀並のトロトロ若葉マーク運転で、後続車に迷惑をかけながらも、気分良く走らせていた。
今の気分を一言で表すなら、
『どっきどっき・わっくわっく』
白天使茉莉と黒悪魔茉莉が、仲良くオクラホマミキサーを踊っていそうなかんじだ。
大きな期待とそれと同じ質量の不安で、私の小さな胸は高鳴っていた。
でも、やはり、期待の方が大きいかもしれない。
なんと言っても今から、篠原茉莉の人生20年で、初めての『会社の面接』があるのだ。
『株式会社 FUDOU』
この面接に、今後の生活がかかっている。
確かに、プレッシャーはある。
でも、私のやる気モードは、絶好調。
未知なる世界への挑戦。
現代の女は、どんどん社会に出なくちゃ、だ。