蘭蝶の女総長 (上)
こんな可愛いの似合わないし。
でも、着るしかないか。
私は、部屋に戻り、制服に身を包む。
わぁ。
か、可愛い。←制服よ??
やっぱり私が着るような服じゃないっしょ?これ。
ん?ちょっと待てよ。
瀬野宮高校って……あの、令嬢とかが行く、有名なお嬢様坊っちゃんが行くところっしょ!?
私は、なんてことを……。
でも、行くしかないか。
私は、制服を少しだけ着崩し、金髪のロングの髪を毛先の方だけゆるーく巻いた。
よし。
行くか。
今は6時半。
学校に着くのはここから5分位のとこだし、まぁ、行くか。
私は、鞄を片手に、リビングに降り、鞄に弁当と水筒、タオルを入れる。
重い。
教科書重すぎ。
朱「蘭莉様、お送り致します。」
蘭「いや、いいよ。ひとりで行ける。ありがとね!朱坂さん!」
私は、そう言うと微笑んだ。
朱坂さん、相変わらず優しいなぁ。
そんな事を思いながらも、学校へ向かった。