蘭蝶の女総長 (上)


それから、靖爾と他愛のない話をしてるとすぐに教室に着いた。

靖「じゃあ、蘭莉さん、俺が呼ぶんで、呼んだら入って来てください!」

蘭「あぁ。わかった。」

私がそう言うと靖爾は教室に入っていった。

ふぅ、と、息を吐き、待っていると……。

靖「ごるあ゛!てめぇら!座れっつってんだろ!?」

騒がしかった教室が、靖爾の言葉でシーンとなった。

シーンとなったのを確認して、すぐ、靖爾の声が聞こえた。

靖「えー、今日は転校生を紹介する!えー、この人には敬語を使うように!あと!絶対喧嘩を売るようなことはするな!わかったな!」

生徒「はいっ!」

靖「では、蘭莉さん、入ってきてください!」

その声を聞いて、私は、教室の扉を開けて、入る。

靖爾の隣りに立ち、皆の方を見る。

はぁ。

何か、すげぇ目で見られてんだけど。

てか、4席空席あるし。

まぁ、取りあえず自己紹介か?

そう思っていると靖爾が「蘭莉さん、自己紹介をおねがいします。」と言ったきた。

そーだな。

蘭「東城蘭莉。」

靖「あの、それだけっすか?いや、あの、もう少しなんか言ってください!」

蘭「んー。えっと、仲良くしよーね?」

私はそう言って微笑んだ。

生徒「か、可愛い!!!うぉー!!!」

可愛いって?

誰が?

あ、靖爾か。

確かに可愛いよね。

蘭「よかったね靖爾!可愛いだって!靖爾の事!」

私が言うと、靖爾と、生徒の皆は、は?って顔で私を見た。

蘭「私、何か変なこと言った??」

私が言うと皆揃ってうんうんと、頷いた。

まぁいっか!!

私が靖爾に、席を聞くと、「好きな場所に座ってください!」と言われ窓側の一番後ろに座る。
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