戦慄のクオリア
スカーレットが部屋に入って直ぐ、グレンは本題を切り出した。
「到底、ラスールは受け入れられることではない」
「戦争ですか?」
「嗚呼」
「けれど、ruinを撃たれたらアウトですね。国の機能を停止させられたらラスールは無条件降伏しかありませんよ」
「そうだな」
此の戦い、ラスールには不利だ。だが、グレンの目にはラスールの勝利が映っているようにスカーレットには見えた。だが、其れを聞いたところで、答えてくれる相手ではないので、スカーレットは特に何も言わなかった。
「科学者共の考えることは、何処も同じだな。いや、此の場合は国の、か」
グレンは独り言と呼ぶには大きな声で発せられた言葉の意味がスカーレットには理解できなかった。
「来い。お前を連れて行ってやる」
「何処に?」
「神様の所だ」
ますますグレンの言っていることがスカーレットには分からなかった。言われるままについて行ったのは学校の地下。其処には強大なロボットが何十本のノズルや配線に繋がれていた。
「・・・・此れは何?」
驚くスカーレットにグレンは告げた。
「ラ・モール。死神だ」
「・・・・死神」
「ラスール帝国軍第一部隊所属スカーレット・ルーフェン上等兵」
グレンの雰囲気が一瞬で変わった。スカーレットの階級を口にしていることでも、此れからスカーレットに重要な任務が与えられることははっきりしていた。自然とスカーレットの顔つきも変わる。
「お前には此のラ・モールに乗り、ruinを破壊してもらう」
ラ・モールを見せられた時点で「まさか」とスカーレットは思った。だが、上等兵にすぎない自分に重要な任務が来るはずがないともスカーレットは思った。だが、予想は前者が的中してしまった。
「一上等兵にすぎない自分には重すぎる任だと思いますが」
「そうだな」
グレンの口には嘲笑が浮かんでいた。だが、目の奥は冷えていた。スカーレットの全身の毛が逆立つ程、冷たい目だった。
「誰も責任は負いたくはないものだ」
「到底、ラスールは受け入れられることではない」
「戦争ですか?」
「嗚呼」
「けれど、ruinを撃たれたらアウトですね。国の機能を停止させられたらラスールは無条件降伏しかありませんよ」
「そうだな」
此の戦い、ラスールには不利だ。だが、グレンの目にはラスールの勝利が映っているようにスカーレットには見えた。だが、其れを聞いたところで、答えてくれる相手ではないので、スカーレットは特に何も言わなかった。
「科学者共の考えることは、何処も同じだな。いや、此の場合は国の、か」
グレンは独り言と呼ぶには大きな声で発せられた言葉の意味がスカーレットには理解できなかった。
「来い。お前を連れて行ってやる」
「何処に?」
「神様の所だ」
ますますグレンの言っていることがスカーレットには分からなかった。言われるままについて行ったのは学校の地下。其処には強大なロボットが何十本のノズルや配線に繋がれていた。
「・・・・此れは何?」
驚くスカーレットにグレンは告げた。
「ラ・モール。死神だ」
「・・・・死神」
「ラスール帝国軍第一部隊所属スカーレット・ルーフェン上等兵」
グレンの雰囲気が一瞬で変わった。スカーレットの階級を口にしていることでも、此れからスカーレットに重要な任務が与えられることははっきりしていた。自然とスカーレットの顔つきも変わる。
「お前には此のラ・モールに乗り、ruinを破壊してもらう」
ラ・モールを見せられた時点で「まさか」とスカーレットは思った。だが、上等兵にすぎない自分に重要な任務が来るはずがないともスカーレットは思った。だが、予想は前者が的中してしまった。
「一上等兵にすぎない自分には重すぎる任だと思いますが」
「そうだな」
グレンの口には嘲笑が浮かんでいた。だが、目の奥は冷えていた。スカーレットの全身の毛が逆立つ程、冷たい目だった。
「誰も責任は負いたくはないものだ」