先生…ダメ?
とにかく叫び、逃げる。

先に抱き着いて来るのはお前の方なのに。

こっちは理性を保つのに必死で余裕が無くなる。

それでも何とかコイツと一緒に居ることは出来ないかと考え、“補習”という口実を作り呼び出した。

***

「先生。補習って何?私、80点だったよね。提出物も出してるし…。制服だって着崩してないよ?カラコンだって付けてない。化粧だって…」

木村は相当パニックになっている。

さっきから一生懸命“自分は何も悪い事なんてしてない”という事を説明している。
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