先生…ダメ?

顔の近くにある綺麗で赤い唇にキスがしたくなる衝動を抑えながら『ごめん』と身体を離した。

「今日の先生おかしいよ。どうせ補習に理由なんて無いんでしょ?なのに呼び出しなんかするし。それに…身体まで引き寄せちゃうし。どうした?彼女にでも振られて頭おかしくなった?」

いや、彼女は居ません。

だが、今分かったこと。

それは、木村に男の免疫は付いていないということ。

『それに…』の辺りから顔が下を向いている。

「身体を引き寄せたのは化粧したりカラコン付けたりしてないか確かめる為なんだけど。キスされるとでも思った?」
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