葵葉は元姫で元姫のトラウマは葵葉①
感じなかった…
千歳は…族の下っ端といったところか?
そんなことを考えていると、
バンっ
…仕方ない、構ってあげますか。
―少しだけ。
「…はぁ。何?さっきから。」
ため息が漏れてしまった。
うわー。
ため息ついたとたんに
相当眉間にシワ寄ったわ。
感じ悪っ。
(↑葵葉もだよ。ため息って…(笑))
「…どうしてさっきから無視するんだ?
そんなに嫌われたいか。
ただえさえ髪で浮いているのに。」
またこの髪か。
しょうがないだろ。
地毛だし。
「…昨日、関わらないでって、
遠まわしに伝えるために
距離置いてたの、
わからなかったの?
正解だよ、あんたは。
私は嫌われたいからね。
…明日、一瞬で嫌われてあげる。」
「…なんだよ……
強がって…………」
普通なら聞こえないところだろうが、
はっきりと聞こえたから、
言い返してから、
付け加える。
「…強がってねーよ。
あ、あと、
“王子”の時に手に入れた友達にも忠告しておいた方がいいんじゃない?
私が、邪魔なんでしょ?
あんたの“王子”を続けるためには。」
言い終えたとたん、
気配が5個くらい
教室に向かってくる。
やっと誰か来た。
そしてまた、
机に突っ伏した。