それでもやっぱり普通がいいっ!
まぁ、下手に人が近づいて来ないことで助かっているのだが。
誰もが目を奪われる容姿に、比の打ち所のないハイスペックさ。
しかし竜上に憧れはしても、誰も近づこうとはしない。
友達でいれば比べられ
彼女でいれば非難される。
「あの竜上」と一緒にいれる
俺はある意味すごいらしい。
俺だって本来ならこんな完璧人間とは関わりたくなかった。
お陰で女子さまたちからはいろいろ言われてるし
男子たちからは違う意味で尊敬されてるし……。
目立つことが嫌だった俺は、平々凡々に日々を過ごすはずだった。
……はず、だった。