それでもやっぱり普通がいいっ!


「ううん! だ、大丈夫……」


「嫌だったでしょう……?」



上目遣いで、不安げに聞いてくる。


あぁ、これが悩殺フレーズか。


俺の方が身長が高いから
どうしても上目遣いになる。



「い、いやじゃないから……! ほんと!」


俺が必死にそう言うと、彼女の表情を一気に
明るくなった。


「そっか! なら良かった!」


優しい笑顔でニコッと笑う。



……なになになになにこれ!

まさかのまさか!?
神様まじで!?



頭の中で脳内仲村がパラダイスしてると、

もう一人の脳内仲村がでてきた。



いや、まて、落ち着け。
そんなことない。
若草さんだぞ?若草さんだぞ?

調子乗るなよ仲村。
後で泣くのは自分だぞ?



一旦、脳内でのパラダイスを落ち着かせる。



……そう、女の子とは

罪な生き物なのだ……。


イケメンでもない、モテない俺は知っている……。
< 21 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop