それでもやっぱり普通がいいっ!


……そうだった。

竜上はこういう人間だ……。


残念なイケメン、だ……。



「……だが、若草は分かっているな」


「ん? なにが?」


竜上がリアルな人間を褒めるのは珍しかった。
だから少し驚く。



「……仲村の絵が上手い、ということだ。」


「……! ああ、なるほど……」


「あぁ」


「まぁ、そりゃそうか」


「あぁ。 ……あっ」


すると突然竜上が、いかにも
「話しの流れ変えちゃうぞ☆」
的な声を出した。


「な、なんだよ」


少し身構えると、竜上は鞄を開いた。

そして封筒をだしてくる。
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