それでもやっぱり普通がいいっ!


「……」


よく分からないまま、
そのとんでもないイケメンについてきた。

つれて来られたのは、体育館裏。
また、ベタな……とか思ってしまう。



「あ~……ついにか……?」


とんでもないイケメンに聞こえないように呟く。


でもまさか、こんなイケメンに目をつけられるとは。
俺、平凡なはずなのに……。
なんて呑気に思う。


そして、改めてそのイケメンをよく見てみると
見覚えがあった。

そういえば、クラスの女子たちが騒いでたような……。


てか……こんなとんでもないイケメン、今までこいつ以外会ったことないし。
そりゃ覚えてるわ。



確か……

名前は……



「竜上……翔陽……?」



初めて聞いた時に、ずいぶん珍しい名前だなぁと思っていて驚いた。
そしてその本人をみて、なおさらびっくり。


女子にキャーキャー騒がれていたのは、
本当の本当のイケメンだったから。


しかも聞く話によると、何でも出来ちゃう完璧人間らしいし。
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