それでもやっぱり普通がいいっ!
新人漫画家の俺ら


そして今に至り……。


見事、竜上と関わるようになり
クラスメイトとの距離は遠くなったのであった
……。


ーー


「おっけー。いつも通りでいいわけね」


原稿の入った封筒をリュックにしまう。


「あぁ。 頼んだ」


「おう」


漫画を描いてるから厨二なのか、厨二だから漫画を描き始めたのか……。


正直、最初の方は大変だった。
それでも今では少しはアシスタントらしくなってきた。
まだうまくいかない時もあるが……。

竜上にもいろいろと教えてもらって
なんとか乗り越えている。


俺も昔から漫画は大好きだったし、
一応、漫画家に憧れていた時期はあったので
いい経験というか……
夢の続きをみてるというか……


なかなか楽しんでいる。



まぁもちろん周りには内緒だけど。

学校の誰かにバレたりしたら大変だ。


厨二の竜上が描く話だから、
今描いてる短編の話も厨二だし。


最初は慣れなかった厨二内容も
描いてる間に愛着のようなものがわいてくる。


……いや、俺は普通だ。
普通がいいんだ……!


なんて、心の中で思っても
少しずつ影響を受けているような、ないような……。
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