それでもやっぱり普通がいいっ!
一瞬、何を言われたかわからなかった。
つい間抜けな声がでる。
「……えっ?」
もう一回聞き返すと、彼女は少し照れながら言う。
「じ、実は……漫画家って……憧れてて……
よければ手伝わせてもらいたいなぁ……って」
「……」
俺らが黙っているた、彼女は
不安そうに首を傾げた。
「め、迷惑……だよね?」
シュン……となる。
……そんなの。
胸の奥から、何かが込み上げてくる。
……そんなの!
「迷惑じゃないよ!」
おもいっきり叫ぶ。
嫌われるどころか、手伝いたい!?
そんなの、いいに決まってる!
俄然、テンションが上がる。
かわいくて優しくて、憧れの女の子が
手伝いたいと言ってるんだ。
上がらない方がおかしい。
が、しかし。
「……あ」
そこであるとこに気がつく。