それでもやっぱり普通がいいっ!
場違いな俺
そのあと、若草さんに聞いてみると
本格的な漫画は描いたことはないが、
友達の漫画用の道具を使ったことがあるので
少しなら使い方が分かると言っていた。
そのお陰で休み時間を使って基本を教えていたけど
案外飲み込みが早かった。
絵は……決してうまいとは言えないけど……。
そんなこんなをしてるうちに、
あっという間に放課後になった。
いつも通り支度していると、廊下から黄色い悲鳴が聞こえる。
そろそろか……なんて思っていると、
廊下から聞こえる声がいつもより騒がしい気がした。
疑問に思っていると、
俺の疑問はすぐに解消された。
「仲村、帰るぞ」
いつもの、とんでもないイケメンの隣に……
美女が立っていたのだ。