それでもやっぱり普通がいいっ!


少しの間、目を奪われていると
不意に若草さんがこっちを向く。

目が合って、彼女は首を傾げた。

彼女の瞳がキレイに光る。


「ん?」


その仕草があまりにも可愛くて慌てる。

なんとか話を探した。


「あっ、いや!
わ、若草さんがあんな漫画に興味あるなんて思わなくてさ……」


ずっと気になっていたこと。
この話なら、大丈夫……だろう。


不自然に慌ててる俺を不思議そうに見つめていた若草さんだけど、
その言葉を聞くといきなり顔が赤くなる。


「……えぇっ!?」


「えっ!?」


彼女の驚く反応に俺まで驚く。

聞いちゃまずかったかな……。


なんでか分からないけど、彼女は顔を赤くしながら
少し言いづらそうな顔をする。
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