それでもやっぱり普通がいいっ!


その入ってきた男は、生徒の注目を浴びながら真っ直ぐと進んでくる。

クラスの女子は顔を赤く染めて嬉しそうに
叫んだ。




「竜上様だぁ!」



……語尾にたっぷりとハートをつけて、口々にその言葉をだす。


その中を、その男は歩いてきて
俺の方へとくる。


そして、俺の目の前に来て、立ち止まる。




「仲村、帰るぞ。」


そう一言言い、くるりと方向転換してクラスを後にする。
< 5 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop