それでもやっぱり普通がいいっ!


すると突然、若草さんがフラッとよろける。


「えっ!? 若草さん!? だいじょ……」


慌てて支えると、彼女が震えだす。


「あぁっ……もう、思い出しただけで鼻血がっ……」


「……」


満面の笑みを浮かべながら鼻血を垂らす彼女をみて、

俺は……



「俺って……変なのを引き寄せる力があるのかも……」


そう、呟いた。



ーーでも……彼の悲劇は始まったばかり……。

< 60 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop