それでもやっぱり普通がいいっ!
苦労人な俺
「ふぁ~…… やっぱ3日徹夜はキツい……
とりあえず終わったからいいけど……ねみぃ」
高校生なのにかなりやつれた顔の俺。
よろよろの足取り。
俺は今、学校に向かっていた。
「3日間の睡眠時間の合計が6時間って……おかしいだろ……」
気づいたら欠伸をする始末。
頭はズキズキ痛むし、目はショボショボする。
目の下の隈で真っ黒で、元気のなさそうな髪の毛。
とても今をときめく高校生には見えない。
3日徹夜の代償は大きい。
いや……本当はもっと寝れたはずなんだ……!
あいつらのせいで……!
歩いてても寝れるんじゃないか、と思うほどの睡魔に襲われる。
気づいたら寝てしまいそう。
あ~……本気で、ね……むい……。
ーー俺がどうしてここまで死にそうなくらい眠そうかと言うと
皆さんご察しの通り、
締め切りに追いやられたのと……
「あ! 仲村くん! おはよう!」
デタ。 妖怪 腐女子。
俺が死にそうな原因その1、若草 美咲。
俺を見つけたからか、笑顔で駆け寄ってくる。
「……よくそんなに元気でいられますね……」
彼女だって徹夜してないにしても、3日間かなりハードに働いたはず。
それなのに、この元気は……どこから……。
「えへへっ!
昨日とかたっくさん萌えを充電したのでっ♪」
「……」
この腐女子さんと、厨二病に絡まれたからだよぉおおおお!