それでもやっぱり普通がいいっ!
「……やばい。 眠い」
土曜日の午後。
作業をしているとさすがに眠気が襲ってきた。
俺の一言に、竜上がそうだな、と呟く。
「……さすがにキツいな。 一人ずつ仮眠を取るか」
「そーしてもらうと助かる……」
さすがに金曜日は寝ていないから、
もう限界だった。
「あ、私は全然大丈夫だよ! 昨日もたくさん寝たし」
任せてください!とグッとポーズをする。
「そうか。 じゃあ仲村。
休憩ついでに寝ていいぞ」
「ん~……」
やった、寝れる……
その、俺の考えは甘かった。
「くはっ!」
寝転がろうとしたら、突然吹き出す若草さん。
「!?」
驚いて彼女を見る。
「い、今のっ……! 今の……っ!」
口元を抑えて、震えだす。
あぁ……あれか……。
「なんですか今の! 寝ていいぞとか! 夫婦ですか!? あれですか!?
温かく見守るんですよね! 分かります!」
案の定、腐女子モード発動。
かなり堂々と腐女子を発動してくる。