それでもやっぱり普通がいいっ!


「……って! おい、本当に大丈夫かって!?
疲れで頭が……あ、頭は元からか……」


ボソッと呟く。


「厨二病が半端ないぞ!?」


改めてそう言うと、竜上が目を見開く。


「俺は厨二病なんてものではない。
神だっ!」


「だからそれを厨二病と言うんだぁああああ」


おもいっきり竜上を揺する。


「頼む! 少しでも普通の竜上になってくれ!
……ん!? これが普通の竜上……なのか……?」


いろんな考えが頭をワープする。


「ああああもう! 訳わかんねぇ! 頭回らねぇし!」


もう、何がなんだか分からなくなって叫ぶ。


「仲村、しっかりしろ」


「いやっ、 お前がしっかりし……って、あれ? 冷静に戻った?」


さっきまで頭がくるくるぱーだった竜上が
いつも(?)通りに戻る。


「なにを言ってる? 俺は常に冷静だ」


「何を言うかこの厨二野郎!
さっきまで神だがどうとか言いやがって!」


あたかも、普通だろうと言わんばかりの厨二病に吐き捨てるように言う。


「あぁ、俺は神だからな」


「うん、この会話やめよ。
ってことで、若草さん。 俺ら見ての通りそんな関係じゃ……」


若草さんの方を向いて、そう言いかけた途端、
彼女はすごい勢いで叫ぶ。


「なぁにが、関係ない、ですかっ!
もう完璧にデキてっ……結婚はいつですかっ!?」


「今のどこを見てそうなったぁああああ!?」


すごいウハウハな腐女子。
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