それでもやっぱり普通がいいっ!


テンションMAXになった腐女子は、今度は竜上に聞き出す。


「竜上くん! もう隠さないでくださいっ!
デキてるんでしょう!?」


竜上は、呆れた顔をして彼女の方を向く。

……よかった。
竜上は冗談とか言うやつじゃねーし。

安心あんs……


「……フン。 どうだろうな……」


「安心安心じゃねぇええええ!?
全てまったく安心じゃねぇよっ! 否定しろぉおおおおお! 」


怪しく笑ながら、とんでもないことを言ってくれた厨二病に向かって叫ぶ。


「やっぱりですかっ!? どっちが男の娘でっ……」


「男の娘ってなにぃいいい!? 若草さん本気にしないで!?
つか竜上、厨二病は否定するのになぜこれは否定しないいいい!」


一人叫ぶ中、不気味に笑う厨二病と、ハスハスしてる腐女子は楽しそうだった。



「……ところで仲村。」


「なんだよっ!」


ムカつく厨二病の声に若干キレ気味に答える。


「仲村の仮眠時間は終わった」


「えっ……」


「俺は寝る」


「えっ……」


「あとは頼んだ」


「えっ……!?」


そして横になる竜上。

しばらくしたあと、竜上の肩が小さく上下し始める。


「おーい……? 竜上……?」


「……」


「お、俺……俺寝てねぇえええええ!」


竜上が寝て、若草さんがそれをニヤニヤ見つめ
俺は一人叫ぶ。


こうして俺の睡眠時間は消えた……と。

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