それでもやっぱり普通がいいっ!
あれ?
そんな完璧なすごい人がなぜ俺といるかって?
それは周りのヤツらも疑問らしい。
「なんで仲村君みたいなのといるんだろうね」
「仲村君が友達いないから仲良くしてあげてるんじゃない?」
「あ~! なるほど」
「「竜上くん、優しい~!」」
こそこそと女子が言う。
……聞こえてます、女子さん方。
結構ショックです。
てか……友達いないって……
そりゃ今年この学校に引っ越してきてまだ2ヶ月ですからね!
そりゃ友達できませんよ!
……なんて、俺のコミュ力の無さが原因だけど。
「むしろ俺の方が疑問だよ……」
周りに聞こえないようにボソッと呟いた。