それでもやっぱり普通がいいっ!
ーー
「……ん」
ゆっくりと意識が戻ってきて、目を開けると
そこは真っ白な世界。
だんだんと視界がはっきりしてきて気づく。
ここは学校の保健室だ。
「ん~……?」
重い体を起こす。
いまいち頭がボーッとしていて
なんでここにいるのか分からなかった。
するとカーテンが開く。
顔を出したのは保健室の先生だった。
「起きたんだね。 朝いきなり倒れたって、
あの竜上くんが運んできたんだ」
あの、竜上くん……ね。
そうだ……朝、いきなり頭が真っ白になって……。
俺、倒れたのか。
「寝不足みたいね。 すごい熟睡してたよ」
「そっすか……。 今は……」
「あぁ、もう昼だよ。 午前中の先生には説明しといたから」
もう昼!?
午前中ずっと眠ってたのか……。
あぁっ……俺の皆勤賞が……っ!
「……すいません。 ありがとうございます……」
皆勤賞を狙っていたので、けっこうショックだった。
「ったく……若いからって、寝不足はダメだかんね? 体壊すよ」
「……はい」
俺だってなりたくて寝不足になってるわけではないけど……!