それでもやっぱり普通がいいっ!
「……いや」
俺の質問に、元気なく答える。
あぁ……竜上も疲れてるのか。
そりゃそうか。
竜上だって寝不足だし……。
竜上の方が何倍も作業してるんだかr……
「仲村……悪かった……」
「……ふぁ!?」
あまりの衝撃に、口から焼きそばの麺が飛びだす。
えっ……竜上が……謝ってる……!?
「えぇ!? なに!? いきなりどうした!?」
そう叫ぶと、申し訳なさそうな顔をするイケメン。
「……さすがに無理をさせすぎた。 すまない」
頭を下げてくるイケメン。
「えっ!? えっ!?」
いきなりの出来事にパニクる。
まさか、イケメンに頭を下げられる日が来るとは……。
「あ~……いや、大丈夫だぜ? ほんと……」
やっとのことで出た言葉。
あの竜上に謝られるとなんだか調子が狂う。
「せっかく手伝って貰っているのに、学業に支障の出るようなことになるとは……」
「あ~……まぁ……」
確かに今回のは、ちょっとキツかったかな。
今日休んじゃった授業、親になんて説明しよう。
竜上も同じことを考えていたのか。
だからあんなに落ち込んで……。
さすが真面目人間だと思った。
「あ、」
と、そこで。
焼きそばパンを頬ぼっていた若草さんが手をあげた。