窓際の天使~私の初恋物語~
吉沢先輩の事がもっと知りたいのに、

何で、自分の事を話したがらないん
だろう。


「ねぇ、杉田さん、聞いてる」

「あっ、すいません」

「何か、気になることでもあったの?」


此処で聞いてみてもいいだろうか。


「吉沢先輩」


「何?」


「先輩は自分の事話してくれないのは、
どうしてですか」


先輩は、悲しそうな顔をして黙ってしまった。



こんなことを聞いたら、嫌われてしまう
かも知れない。


けど、先輩の事がもっと知りたいから、
先輩の事、沢山聞きたい。


些細なことでも。


「あの、嫌だったらいいんです」


「放課後、ちょっとついてきてくれる」


「えっ、はい」





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