紫の月が浮かぶ夜

ついた先は
『新選組屯所』

「新選組？」

「そう。お前は今からここで取り調べを受けてもらうよ」

は？なんで

「なんでかって？お前がこの辺じゃ見かけない顔だし浪士を殺したからだよ」

「殺してない。」

「あっそ」

人の話を聞けよ！

そして私が連れて来られたのは薄暗い倉庫みたいな所。

「…………………」

「待っててくださいよ。今から土方さんを
よんでくるんで」

「土………方だと………。」

「なに？きみ、しってるの？」

「……知らねぇな。」

「は？」

「ぷっふ………」

周りにいた人が少し笑った。

私の目の前に立つ彼は睨んで倉庫から出て行った。