初恋ノイズ
「ごめん。……黒崎と帰るとこだった?」
松田は、申し訳無さそうに眉を下げる。
「ううんっ!!大丈夫大丈夫!
気にしないで!!
それより松田、話って何??」
松田は、あたしと変わらないくらいの白い肌を赤く染めて俯く。
どうしたんだろ??
暑いのかな??
「日陰に移動しようか??」
あたしが、首を傾げて松田の顔を覗き込むと、松田は急にあたふたして、
「いやっ!だ、大丈夫!!方向一緒だよね!帰りながら話そう!!」
と言って、先を歩き出す。
変な松田。
クラスは一緒だけど、あんまり松田と話した事ないんだよね。
帰りの道中、一体何を話したらいいんだろ??
洸ちゃんなら、こんなに緊張したりしないのになぁ……。
洸ちゃんカレー取っておいてくれるかなぁ。