初恋ノイズ
狂い出す歯車
「あれ~?ママさんは??」
「買い物。二駅先のスーパーが特売なんだと。」
洸ちゃんはカレーを温めながら、背中で返事をする。
あたしは、ダイニングテーブルに両手で頬杖を突きながら、それを見ている。
「で?」
「ん?」
「松田の話何だった?」
「んーそれがね……あ!!忘れてた!!!」
「は?」
そうだ!!
千里に松田も一緒に行く事になったの伝えなきゃ!!
「洸ちゃんちょっと待って!先電話させて!」
あたしは、洸ちゃんに掌を突き出し、洸ちゃんが喋るのを制止する。
「自由だな。お前は。」
RRR……
『はいよ。』