初恋ノイズ
「洸ちゃんおはよう!
今日は自分で起きられたんだね!!」
「……」
「でも、先に行くなら一言言ってくれればいいのに~!いつも通り、起こしに行っちゃったんだよ?」
あれ?
何だろう?
洸ちゃんは、あたしを見ない。
何だかいつもと様子が違う。
「洸ちゃん?」
「あのさ。」
洸ちゃんは、下駄箱から上履きを出して履き替えながら話す。
「もう、朝起こしに来なくていいから。」
「……え?何で?だって洸ちゃん、あたしが起こしにいかないと遅刻しちゃうって……。」
「別に起きようと思えば起きられる。
それよりさ、もうそういうのやめよーや。」
「??」
「そういう幼馴染みごっこ?いい加減鬱陶しい。」
「……なに……それ。」
洸ちゃん今、"ごっこ"って言った?