初恋ノイズ
「いつまでも、ベタベタしてらんねーだろ。もう、15だぞ?幼稚園児じゃねぇんだ。」
「洸ちゃ……」
「昔とは違うんだよ。」
何で……何でそんな事言うの?
あたし洸ちゃんに何かした?
何か怒らせるような事した?
何で……洸ちゃんがこんなに遠いの?
「じゃあ、俺行くから。」
「……っ!……あっ!!か、夏期講習、頑張ってね!!」
洸ちゃんは、そのまま行ってしまう。
いつもは少し微笑んで、手を挙げてくれるのに……。
何だろう?
このぽっかり穴が空いてしまったような虚無感。
無性に泣きたくなった。