初恋ノイズ



あれから、洸ちゃんの事ばかり考えてる。



ずっとずっと側に居て、あたしは洸ちゃんの事なら何でも分かると思ってたんだ。


なのに、今あたしは洸ちゃんの事が全く分からない。


何を考えてるのか全然わからないよっ。




------ガラッ!!




「みーっ!!!」



千里が、教室のドアから血相を変えて駆け込んで来る。


「千里?どうしたの?トイレは?」


あたしに寄ってきた千里は、あたしの両肩を掴んで苦い顔をする。



「みー!どういう事!?」


「千里、分からないよ。なんの事?」


「今、トイレに行こうと3組でやってる講習の所通ったら、女子達が噂してた!」


あたしは、小首を傾げる。




「黒崎、一組の白田さんと二人でお祭り回るって!!!」




------ドクン



やだ。


また、胸の辺りがざわざわする。


何これ。


なんなの。


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